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飼い主急逝で残された紀州2頭のその後




●里親急募掲載から現在までの経緯


去る5月20日に「飼い主急逝で残された紀州2頭」と題して、以下の里親急募の記事を書いた。
http://dog.kishu.us/?eid=242


この情報が近隣住民から発信されたのは5/17であり、その翌日の5/18夜には、少なくとも保護団体KによるAmeba上のブログと、某mixiユーザの個人的な日記とでほぼ同時に、各々別ルートからの伝聞に基づく(里親募集の)紹介記事が掲載された。


私もその記事を見て、数時間後にはmixiの紀州犬コミュニティに里親急募を告げるトピックを立て、さらに同日の夜には、自らのブログにも転載記事を書いたが、実はその時点ですでに紀州2頭は、現場から保護団体Kによって引き出されていたことを知らなかった。


私が初期判断として、mixiの紀州犬コミュニティにトピック(記事)を上げたのは、このコミュニティがすでに1200余名の登録者を擁しており、最も効率的に里親候補を見つけ出すことができると考えたからに他ならない。


果たして記事を上げて半日を待たずして、私のところには直接の問合せがあり、2頭飼育を前提とした有力候補として、前述の保護団体Kに紹介するに至った。知る限りのところを述べれば、それ以外にも2〜3の里親志願者からの問合せも発生しており、いずれもmixiから来たとコメントを残していた。


現在は編集消去されており見ることはできないが、保護団体KによるAmeba上のブログ記事に付いたコメントに、そうした志願者からの個人情報(E-mail、電話、氏名)が記載されていた事実を当時確認している。


いずれにせよ、極めて短時間に複数の里親候補を得るに至ったため、5/20の昼過ぎには、保護団体Kからの要請により私も、里親募集を完了する旨のコメントを、自ら立てたmixiのトピックとブログ記事の冒頭に挿入して、その後の経過を見守ることとしたのである。


そして、その時点での保護団体Kからの経過報告では、紀州2頭は一緒に新しい里親に迎えられるよう調整中、とのことであった。その時点までは、異例の早さをもって、すべてが順調に運ばれていると思っていたのだったが。。。


最終結論を述べるならば、今回の紀州2頭は同時飼育という最良の結果には至らなかった。それを保護団体Kの担当者Gは、やむを得ぬ結果と報告しているが、私に言わせれば、担当者個人の知識不足、力量不足以外の何物でもない。引き渡す側にそれだけの熱意と誠意がなければ結果は、おのずと安全側に傾いて終わる。特に今回のように、他にも候補者が控えている場合はそうなるだろう。


ともあれ、こうして不本意な結果となった理由と、そこに至る経緯の詳細および今後の見通しについては、私としても聞き出さないわけにはいかない。ところが、そこから先に至っては、一転して、全く状況報告の義務を担当者G自らが果たさなくなった。2頭の紀州が別々の里親に引き渡されることになったこと以外、一切情報を出そうとはしない。そしていったんは「文句があるなら私にやってみろ」との暴言を吐きながら、私がそれに応ずると言えば、一転してその件については口を閉ざしたままだ。


この異常とも言える「抱え込み」は、私にとっても腹に据えかねる事態だった。そこで保護団体Kの代表者とも直接話し、担当者Gへの要求を伝えてもらったものの、いっこうに埒が明かない。担当者Gは、当初より私から通知した携帯電話での連絡すら拒み続けている。このあきれた閉鎖性、再三の要求にも関わらず何ら果たされない報告義務。最後は保護団体Kからの勧告すら無視したままで現在に至っている。


この非常識極まりない態度を、そのまま見過ごし曖昧に済ませるようでは、この活動母体のためにもならず、私自身も納得がいかない。そこで、然るべき手段をとらせてもらうこととした。すなわち、独自調査による現状把握と、常識に照らして許される範囲での具体的情報に基づく最終報告記事の公開、および報告義務を完全に放棄したままで現在に至る担当者Gの個人情報の特定である。


前者に関しては、この記事の後半が、その最終報告記事となる。後者に関しては、違法性の伴わない範囲で独自に調べさせてもらった。保護団体Kの立場では飽くまで公開できないとの回答だったので、全て独自に調べた。このデータは現在、私だけのものだが、この結果をどう使うかは熟慮して決めたい。


いずれにせよ、今回の一件では2頭の紀州が、それぞれ新しい里親の家庭に入ることとなった。私個人としても、その家庭の方々にまで、今回の顛末の影響を引きずって欲しくはない。何よりも一番の被害者となった2頭の紀州たちには、一日も早く新しい環境に馴染んでもらえることを願っている。

 


●飼い主急逝に伴う紀州2頭の最終報告


まずはじめに、今回の事件の発端となったところから、背景説明を述べておきたい。これまでには一切ふれずに来ている部分だが、事件の背景を正しく理解することも重要だろう。故人への追悼の意味も含め、改めて触れておくことにする。


2頭の紀州の飼い主だった男性(東京都荒川区町屋 58歳)が、急病で入院され10日を待たずして急逝されたのが5月上旬のことだ。遠縁の親戚はいても殆ど疎遠の状態であり、同居家族もおらず単身で2頭の紀州(共に2歳の♀)と暮らしていたという。


それまで紀州の置かれていた状況は、マンション1階の室内飼育。まず飼育許可云々はどうなのかと疑問だったが、どうやら故人本人の所有するマンションだったようだ。つまり飼い主が急に倒れ、病院に搬送されたとき、2頭の紀州はマンションの室内に閉じ込められたままだったことになる。


痛ましいことだが、この飼い主の方も入院先での危篤状態を続け、1週間ほどで亡くなったのだという。そしてこの方の亡くなる間際の最後の言葉が「犬を頼む」だったという。搾り出すようにして伝えた言葉だったと聞いた。


詳しくは知りえないことだが、家族もいない孤独な方だったのだから、臨終に立ち会う親族がいたわけではなさそうである。だからその最後の遺言は、おそらく病院関係者が聞いたのであろう。それがしばらくして近隣の方にも伝えられたようだ(この方が今回のSOSの発信者となる)。


いずれにせよ、危篤状態のまま、そして託す人も思いつかぬままに事態は急転し、今回のようなことになった。その間の1週間ほどは、どうやら2頭の紀州は、餌も水も途中で絶たれたまま、主人の帰りをひたすら待ち続けていたようだ。一般に紀州は我慢強く、そして無駄吠えをしない犬だ。そのことも禍してか、近隣は誰も亡くなった連絡があるまで、今回の2頭を救出する行動に出ることはなかった。


そして(おそらく警察官立会いのもとに)ドアをこじ開け、室内に入ったときには、2頭ともかなり衰弱しており、フラフラの状態だったという。その後は近隣の方が、食餌の世話をし、ようやく回復した時点で里親急募の発信を周囲に頼んだのだ。遠縁に当たる親戚は、この2頭に関する保護義務を(たぶん)一切放棄していた。。。


この近隣の方は、こうして2頭の回復を待ちながら、引き取り手を募るポスターを作り周辺に貼った。初回記事の写真は、そうして電柱に貼られたポスターを携帯カメラで撮影したものが原稿となっている。そしてさらに知己を頼ったネットワークへの掲載依頼。


そして、それに即日応じたのが、私の知る限りでは、別ルートによる2名。一方はmixiユーザであり自らの日記にそのことを書いた。おそらくこの掲載が時刻的には一番早いものだ。そして、それから2〜3時間してから、今度は保護団体KによるAmebaブログへの掲載。この両方を私は見て、それぞれの発信者に対し、まずmixiの紀州犬コミュニティによる紹介記事を立てたことを伝えた。そのあとの経緯は冒頭にも書いたとおりである。


今にして思えば、すでにこの時点で、2頭の紀州は現場から引き出されていたことになる。そしてあくまで結果論となるが、この時点で私自らが動けばよかったとの後悔は今も消えない。

 

さて、こうした紆余曲折はあったものの、今回の急募に関しては、数名の候補者が極めて短時間で上がった。一番早い方は、記事の翌日には親子で紀州の面会にも出掛けており、今回の1頭は、まず先にそのご家庭に入ることになった。現在はトライアル飼育の期間中という位置づけだろう。


ご存知のこととは思うが、こうした愛護団体や里親会が介入した場合は、必ず♀の場合については避妊を同意書の1項目とされる。(私の価値観とは異なるものだが、それはそれで止むを得まい)そして今回の場合は、ちょうど発情期がきてしまったために、その手術は後日行う予定だと聞かされている。


またもう1頭については(他にも候補者はあったが)結局、生前の飼い主との間で、引き取りを約束していたという人物からの問合せがあったのだという。慎重に対処してくれるように私からも依頼した「稀なケース」であったが、どうやら虚偽の申し出ではなかったと聞かされている。証拠写真として以前(もっと幼いとき)の紀州たちの写真を持参し、それには保護されたときと同じ首輪が映っていたのだという。その言葉を信ずるしかあるまい。面会には年配の男性が孫を連れて現れたという。


この2頭目のケースに関しては、その後の報告義務が何ら果たされずにいるので、譲渡前の避妊がすでに行われ、トライアルに入ったものか、まだ預かり先でその期日を待っているのかが判断できない。日数から見れば、すでに引き渡されたのではないかと思うのだが。

 

さて最後になるが、個人情報の漏洩に抵触しない範囲で、今回新しく里親となって下さった方々の情報についても、ご紹介しておくことにしよう。保護団体Kおよび担当者Gに至っては、それすらも秘匿するだろうが、私にはそれに同意する義務もなければ責任もない。目的はひとえに「2頭の紀州が何処に行ったか」を知ることである。個人特定に至らぬ広域的な紹介ならば、何ら問題は生じまい。この程度の紹介が危険だと言うならば、ネットはもっと恐ろしい情報漏洩にあふれている。そのことを知らない者だけが過剰に怖がるのだ。


百聞は一見にしかず。ここにGoogleEarthの表示結果を示しておく。荒川区町屋(A)で保護された2頭の紀州は、それぞれ北と南とに分かれて、貰われて行った。1頭目は、真っ先に決まった中野区に在住のご一家、もう1頭は、荒川を越えた足立区に在住のご一家である。両者はこれで互いの位置を知ることもないのかもしれない。2頭の紀州はおよそ30kmの距離を隔てて暮らすこととなった。






私としては、今回の2頭に対して、これ以上の干渉をするつもりもないが、晴れた日のどこかで、ふっと、北は舎人公園、南は平和の森公園や哲学堂公園などにも出掛けてみたい気がする。偶然に元気良く散歩をしている紀州たちに出会えるような気がして(笑)

 

※無断転載の断り※ 今回唯一の写真は、保護団体Kの担当者Gが撮影したと思われる写真を、mixiのトピックから無許可で転用している。本人が何ら報告義務を果たさないのであるから、私も許可を願い出る必要もない。さらに付言するならば、この写真は単なるコピーではない。私自身の手によって鏡像反転を施し、さらに周囲の欠落部を補修もしている。すなわち単なる盗用には該当しないことを理解されたい。そして原版の写真よりも、むしろ綺麗になったのではないか?(笑)

 



一期一会 | 05:43 | comments(1) | trackbacks(0)
コメント
読ませていただきました。
いずれにリても、2匹の紀州犬たちの、落ち着き先が決まったことは よしとしなければ・・・。

でも・・・と、もっと、慎重に対処していたら。。離れ離れにならずに済んだかもしれない。
もっと、近くに住めたかもしれないなどと。。悔やむ思いもあります。
文を読んでいるうちに、私には、皆さんの、トラブルも、さることながら、2匹の子たちの、運命に翻弄された
経過と、結果に、胸が潰れる思いがします。

他にも、たくさんの主を、失ったワンや、ニャンが
今でも、飼い主を、待っているのかと思うと。。。。。

もちろん、運命ですからうけいれるしかありませんね。
だからこそ、私たちが、できる限りのことを愛情を持って対処してあげなければなりません。
、kishuさんの、こんかいの、ご努力は

誤解のせいか・心の、創りの違いなのか 同じ思いいであろう方たちの予想外のバトルを目の当たりに
拝見することとなり、トテモ残念です。

悔みや腹立ちはおありでしょうが,きっと、彼らは
幸せに暮らす事と
信じています。心から祈ります
。。。。。。おつかれさま・kishuさん・・・。


from: yuki | 2010/06/06 7:40 AM
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