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小雪丸8歳真夏のヒート明け宣言



小雪丸もどうやら先週末で発情期を抜け出したようだ。後になってから、こうして後ろ向きの終了宣言をするのは今回が初めてのことだ。理由はひとえに、今回のヒートアップ状態が「軽すぎた」ことに尽きる。


振り返ると結局、今回のピークは7月20日〜25日付近だったことになるが、いずれにおいても、過去の発情期で経験してきたような「狂乱」の日がなかったので、まだ本当のピークはその後に来ると思っていた。


けれども25日を過ぎても、それ以上激しくなることもなく、逆に沈静化の兆候まで見られるに至って、ようやく今回は何かいつもと違うことに気づいた。日数の計算や開始予想日は正しかったのだが(正しかっただけではなく非常に正確に予測できていた)、残念なことに、状態遷移の解釈自体を間違っていたことになる。


例年のピーク時ならば、興奮状態が激し過ぎて、散歩は抱き抱えて前進するしかないユキ丸だったものだが、今回の彼は何故かとても静かで、小ユキの尻を頻繁に嗅ごうとはするものの、全期間を通じてマウントを試みようとしたのは、ほんの2〜3回のことだ。いつもなら決してありえない姿なのである。

 

いずれにしても昨年10月、7歳半における発情期は、これまでの延長にあり、とても激しいクライマックスを体験している。まだ「若さの貯金」があったのだろうか。そして今回、8歳となって初めての発情期を迎え、なぜかこれまでの遷移とはかなり異なる流れを経験したことになる。


第一に(小ユキの)血痕を発見してから、ピークに至る期間が、これまでと違い、やや長めだった。第二に、ピーク時でもユキ丸の狂ったような無我夢中の様子が終始見られなかった。散歩中マウントを試みても、小ユキに唸られてあきらめている。例年だと、私が小脇に抱え上げない限り前進できないほど荒れるのだったが、今回は何故かリードさばきだけで対応することができた。


そして第三に、ヒート期間中の小ユキの荒れ方が、いつになく激しい。あわや流血事件となり、止めようとした私が小ユキに手を咬まれたのも、今回が初めてのことだ。一方で普通は発情期のピークまでに、小ユキの怒りも収まるものなのだが、今回は何故か荒れ続けていた。


さらに第四に、こんなこともある。発情期のピークを抜け出した直後はいつも、ユキ丸は放心状態となり、数日間ほど、一種の「鬱状態」となるのが普通だ。ところが今回だけは、その症状がいつもより軽い。すでにユキ丸はほぼ正常な状態に戻っている。

加えて第五に、今年の夏はいつになく猛暑が続いていた。今回の発情期はまさに、その猛暑の中にあってのヒートアップとなった。小雪丸の発情期の周期はほぼ8〜9ヶ月ごとにやって来るから、過去においても真夏に当たったこともあった。それでも、これほど完全一致といえる衝突は過去になかった。その暑さゆえの影響がなかったとは言い切れない。

しかし、前回と今回の発情期における行動の差が、いったいどこにあるのかと問われれば、それはやはり「年齢差」というのが、一番飛び付きやすい回答だろう。それについては以下のようなことを背景としている。

 


あらためて思えば「7歳からの」と先頭に表示された市販のドッグフードは多い。缶詰などに至っても同様である。一方で書店に並んだ愛犬コーナの書籍を眺めていると、これもやはり「7歳からの手作りごはん」やら「7歳からの健康管理」などの書名を見た記憶のある方も少なくないであろう。


ともかく世間一般でも7歳という年齢が、犬にとっては何らかの定説をもって「初老」と考えられていることは事実なのだ(私は認めたくないが)。以前にも書いたことであるが、ここで言う「初老」とは、以下のような試算に基づく。


犬の(人間に対する)年齢換算式は、諸説あって、しかも大型犬〜小型犬でも異なると言われているものだが、仮に最も単純な以下の換算式を小雪丸に適用してみる(Yは人間に換算した年齢、nは犬の実年齢)。

Y=20+4(n-1)=20+4*7=20+28=48

小雪丸は8歳だから、最初の1年で20歳になり、以降2歳〜8歳までの7年間を、毎年4歳ずつ加算するという考えである。他にも諸説あるが、いずれも確固たる根拠あっての話ではないから、今回も、単純な換算式で検証しておくにとどめる。

その結果が48歳である。やがて9月が来れば小雪丸は揃って8.5歳になるのだから、現時点においてみれば、ほぼ49歳。かろうじて40代に踏みとどまっていることになる。それをもって「初老」というかどうかだ(笑)。





ところで、こうした顕著な変化が7歳と8歳を隔てて起こり得ることを、たぶん一般のご家庭ではご存知ないのだと思う。それは小雪丸のような未去勢かつ未避妊の健康な雌雄2頭を、室内で同時飼育しているからこそわかる変化なのだ。

また、こうした小ユキの変化を一番確かに教えてくれるのは小ユキ自身ではなく、同居しているユキ丸の方だ。彼の発情期の行動の激しさが、小ユキの側に何らかの変化が起きていることをいつも正確に告げてきた。そのことで逆に、私も小ユキの変化を知るのである。


また今回はもしかすると、雄のユキ丸自身にも機能の衰えという問題があるのかもしれない。しかし散歩中の執拗な臭い点検の状況を見る限り、まだ彼にその心配は及ぶまい(笑)。


一方で某ブリーダーからは、「一番良い仔犬は4歳時と6歳時にとれる」という定説を聞いた記憶もある。むろん、かつて知ったる不法ブリーダーなどの場合では、8歳を過ぎてもなお仔犬をとろうとしていたケースもある。

いずれにしても避妊をしていない雌は、出産に関与する自らの生体機能を、少しずつ収束に向かわせていく傾向にあるのではないか。こうした感想は全て書籍などからの受け売りではない。明らかに我が家の2頭が私に教えてくれた事実に基づく結果なのだ。


あとひとつ、今回の結果から、全く別の可能性をふと憂慮したものだ。それは小ユキの体内に何か腫瘍のようなものが発育し始めていたときも、今回のような変化が起きるのではないか?という微かながらの懸念だ。この点に関しては年内にでも一度、精密検査をしておくべきかと考えている。


少なくともこの春の血液検査は、いつもより詳しい検査に出してもらっており、その数値結果も全て正常範囲内ではあった。このことによって臓器や循環器系のチェックはできる。けれども局部における腫瘍等については、この結果からは知るべくもない。いずれにせよ、念を入れておくにこしたことはない。そう考えているところだ。


念入れに言及したついでに、もうひとつだけ今回の結果に関する可能性というものについて述べておくならば、まだ単純な年齢だけの問題として、今回の結果を結論づけるのは早計であるとの思いもある。全ては次回のヒート時にも、同じ結果が出てはじめて言い切れることだ。その次回のヒートは来年の春、たぶん、ちょうど桜が散って連休前の初夏を迎える頃のことだ。果たしてどうなるだろうか?


結果的に今回のヒートは、そのピーク時を比較的静かに乗り切ってしまった。けれどもそれを、私自身はどうしても喜ぶ気持ちにはなれない。どんなに激しい発情期を耐えて過ごす期間があっても、それが健康な紀州2頭本来の姿だとするなら、私としては、もう一度ユキ丸を小脇に抱えて前進する、あの激しい狂乱散歩を体験したいものだ。命と向き合うということは、そういうものだと思っている。




1歳・・・ただ夢中で過ごした

3歳・・・ただ楽しく嬉しくて

5歳・・・まだ血気盛んだった

7歳・・・まだまだ若いと思っていた

8歳・・・まだまだ若いと信じている


今年、8歳の夏も間もなく信州旅行に出掛ける。大自然の中で白く輝く小雪丸を早く見たい。

 



小雪丸稿 | 03:39 | comments(2) | trackbacks(0)
コメント
、いろいろの思いがあった今回のヒートでしたね。
これからどんなに大変になるのかと、固唾を呑んでいましたので、ちょっと、気が抜けた・・・(笑)

年齢なのかもしれません。。。
それにしても、ハア・・・40代後半で初老??

とは思いますが・・人でも、ふた節目ぐらいのお年頃ですから、ありえるかな。

あの激しいヒート期間が・・・なつかしくおもうようになるんですね。
さみしいような・・・・。
複雑な気持ち、わかります。

今回の、最後のお写真は
いつもとちょっと違ってた。
いいですね。

飼い主さんの、お手手も含め・・・(笑)
信州の避暑
楽しみね・・小ユキ丸!!!
from: yuki | 2010/07/31 9:38 AM
>yukiさん

わざわざ「こちらに」ありがとうございます。

そう、複雑な気持ちですね。一生同じ激しさで、ヒートが続くとは思っていませんでしたが、8歳で変化があるとは、思っていませんでした。

まだ来春のヒートを確認するまではわかりませんが、何となく説明のつく変化のように感じます。

もしかすると「夫婦秋田」に激しいヒートは、バトンタッチしたのかもしれませんね(笑)

そちらはきっと、東京なら桜が咲きはじめる頃です。お庭の桜はまだ蕾かもしれませんが。いっきに暖かくなるでしょうね。

まだまだ元気な小雪丸ですが、思わぬことから、いつまでも同じではないことを思いました。


今朝はシャンプーをしました。

信州は去年の続きを、安曇野から始めます。4日からの夏休みですね。

宮城方面も、ふと考えなくもなかったんですが、今年は去年の続編にしました(笑)

手は、左手ですが、何か?(笑)

今日も暑いです。休日だけど忙しい。

from: snowy | 2010/07/31 10:08 AM
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