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6月は病気の月



(2012.06.30朝 城北公園)


6月も更新のないまま7月になってしまった。これで2012年も半分を消化したことになる。前回、6月という月が小雪丸を我が家に迎えた記念の月であり、6/8がその10周年であることを書いたが、いま日付が変わるに当たって、6/30の記事として今回も更新をしておくことにしたい。その理由はすでに書いたように、未更新の月を作りたくなかったからだ(笑)しかし、この記事を書き始めたのはすでに7月…登録はたぶん7/1の午前となる。




(2012.06.23朝 城北公園)


実際のところ、今年の6月という月は、あまり良い期間ではなかった。ブログを更新するにつけても掲題のような、あまり嬉しくもないタイトルとなる。6月上旬で共に10歳を迎えた小雪丸だが、その後半は不本意な日々が続いた。それでも現時点での結論を先に述べておくなら、今の小雪丸は共に健康で元気である。


さてタイトルの意味を述べることにしたい。今年の春は小ユキの偽妊娠が重なり、5月までは母乳も出続けていたので、本来ならば4月の末に行う「狂犬病予防接種」も、それが収まるまで延期していた。ようやく5月も終わろうとする頃、小ユキの母乳も止まったようなので、6/2の土曜日に小雪丸を地元の病院に連れて行き、それを済ませた。(こうしたとき、小雪丸はいつも互いの予定に合わせるのである。だからユキ丸への接種も延期していた)




(2012.06.23朝 城北公園)


予防接種を終えた後は、約1ヶ月後を目処に今度は「混合ワクチン」の接種がある。これも例年なら5月の連休明けには終えているところだ。こうしていずれかの体調が優れないときは、必ず無理をしないで日程をずらす。それが我が家の方針だし、それで良いのだが、今回は想定外のことも重なり、混合ワクチンの接種予定も6/30を予定していたにも関わらず、それをさらに延期することとなってしまった(その理由は後述する)。


さて再び話を6/2の狂犬病予防接種のときに戻すと、例年その時点でフラリア陰性の検査で採血をするので、そのついでに血液検査を依頼するようにしている。今年もその依頼をして1週間後に結果を確認したのだったが…今年はなぜか小ユキのALP値などが若干標準値よりも高いことがわかった(ユキ丸は全て正常値だったが)。




(2012.06.23朝 城北公園)


その結果は主に胆汁に粘性が出ていることを示しているので、放置しておくと胆石の原因などにもなり、早めに投薬で数値を改善した方が良いとの診断だった。ただし私の個人的な見解を述べれば、今回の採血は偽妊娠直後の異例の時期でもあり、小ユキが長期間、自らの母乳を舐め続けていたこともあって、それとの因果関係もあるのではないか?と思っていた。


そのことも獣医師には伝えてあるが(例えば人間でも出産後には胆石が出ることも多いと言う)…それに対する回答は「わからない」だった。正直でよろしい(笑)。いずれにせよ数値異常が出ていることは事実なので現在も投薬を続けている。近々のどこかで再度血液検査をして、改善が見られれば良し、そうでなければエコー検査他の処置をした方が良かろう、とのことであった。




(2012.06.24朝 自宅付近)


ともあれ小ユキの健康は、表立って緊急性を要するものではないので、まだ良かったのだが…先週6/22の夜ころから、今度はユキ丸の元気がなくなり、それが心配のタネとなった。最初は室内でじっと佇むなど、普段の行動と異なる部分が気になったが、それでも散歩は元気よくするし、食欲の減退も特にないのでオス犬特有のサカリ(小ユキ以外の犬の匂いに反応することもある)かと思っていたのだったが…


やがて週末を挟んで、週明けの頃から食欲も落ち、そして6/26火曜日の早朝散歩では途中で佇むような行動も見られるに至って、さすがに心配になり、急きょ会社を休んで大きなクリニック「アニホス」まで彼を連れて行くことになった。地元の獣医よりも総合的な検査をすぐにしてくれる病院を選んだのである。




(2012.06.26朝 アニホス前)


アニホスは昨年の耳血腫の際、やはりユキ丸を連れて行った。小ユキの子宮でエコー検査をしたこともある。私の心配したのは尿道結石や前立腺の異常、あるいは膀胱炎といったものであった。その判断はユキ丸の様子を見ていて何となくそう感じたとしか言えない。それまでも、ごく稀だがユキ丸は散歩中「キャン」と小さく鳴いて股間を覗き込むような動作をすることがあって(ただしすぐにケロっとしている)それとの関連も疑ったからである。飼い主はゼロ番目のドクターでなければ、獣医師に説明し、ヒントも与えることが出来ないと、今回もしみじみ思う。犬自身は症状を語れないのであるから…


ともかく、そうした状況を細かに話して、ユキ丸の尿検査とエコー検査をしてもらった。エコー検査の結果は異常なし、尿検査の基本数値も正常で、詳細検査をアウトソーシングして、その結果は夕刻電話で聞くことになった。残るは獣医師による肛門からの触診で、前立腺がやや腫れ気味だが年齢から見れば異常ではないとも…そして夕刻の結果で、尿からタンパクが出ない限り、消炎剤を与えて少し様子を見ましょう、ということになった。



(2012.06.26朝 アニホス前)


結論を言えば尿タンパクにも異常はなく、尿の比重がやや軽いものの、それも異常というほどのこともなく…原因はわかっていない。現在も5日目の消炎剤を飲ませながら明日でその薬もなくなる。その後の経過は本日、獣医師と電話で相談する予定なのである。そして結論を言えば、一昨日ぐらいからは散歩も食欲も室内行動にも異常は見られなくなった。そうなるとやはりサカリの一種だったのか?それとも消炎剤で何らかの痛みが抑えられたものなのか…原因は今回も謎となって残る。いずれにせよユキ丸はほぼ元気になった。今朝も城北公園をグイグイと引きながら散歩をしている。


さて、冒頭で述べた小ユキの方のALP…胆汁の異常についてであるが、かようなわけでユキ丸に同行してアニホスに行ったのだからと、ついでにエコー検査をしてもらうことにしたわけである。ついでに偽妊娠の後でもあるから子宮などの映像も見てもらいたかった。その結果は、やや腫れている(子宮)が、年齢から言えば異常でもない…とのことでホッとする。胆嚢のエコーからも胆汁の粘性は改善されているのではないか?との診立てだった。(いずれ行う検査がこれで済んだことにもなる)




(2012.06.30朝 城北公園)


さて、以上をまとめると、ユキ丸には前立腺にやや腫れがあり、小ユキにも子宮にやや腫れがあるが、いずれも年齢を考慮したとき異常ではない。それ以外のエコーは共に正常。血液検査は6月初めの数値で小ユキのALP以外は共に正常である。よって小ユキは次回の血液検査でたぶん数値改善が見られるだろう。ユキ丸も血液検査には異常なく、尿検査では若干比重が軽いことぐらい。したがってもしこれで症状が再発するようなら、今度はレントゲンで詳しく調べる…となった。


ともかく今年の6月で共に10歳の小雪丸である。これからは前立腺肥大(ユキ丸)や、子宮肥大(小ユキ)などについてのチェックや血液検査、尿検査は毎年欠かせない…とも思った。特に我が家は去勢避妊をしていないことを鑑みても、余計に配慮が必要だろう。しかし、それでも私は思うのだ。幸運にも現在のところまでは小雪丸はともに健康な遺伝子を持って生まれたように思う。アレルギーもなければ、ハウスシックのような虚弱体質でもない。けれども、どんな個体でも年齢には勝てない。やがて異常な数値や映像がもたらされたときは、やはりショックだろうな…と。




(2012.06.30朝 城北公園)


私に出来ることは、この健康な個体を損なうことなく、少しでも老化を遅らせ、いつまでも共に揃って元気でいてもらうこと…その一言に尽きる。それは飼い主の努力次第なのだろう。そして日々の何気ない観察から微かな信号も見落とさぬこと。幸い室内犬にはそれが出来る。先代のユキにあっても、もし室内飼育であったならば、それが出来たのではないかと悔やまれてならない。同じ轍は踏むまい。加えて2頭飼育は、そのホルモンの異常を互いの行動が私に教えるメリットもある(局部を嗅ぐなどの動作で)…これからは健康維持との戦いになると改めて感じた。そのためには私自身も健康でないとな(笑)


小雪丸はこの週末も元気に城北公園を散歩して来た。10歳になっても、とにかく引きが強い。それは健康の証でもある。私はこの2頭にポリシーとして、あえてヒールを躾けなかった。それを多少後悔もする年齢になったが、決して負けるわけには行かないだろう(笑)

 



小雪丸稿 | 23:02 | comments(6) | trackbacks(0)
コメント
追伸:
今回のブログは、あまり嬉しくないタイトルです。でも今の2頭は、とても元気だから大丈夫。 小ユキが少し痩せているのは換毛期だからです。念のため(笑)
from: snowy | 2012/07/01 5:31 AM
こんにちは、こちらにコメントしちゃいました。小雪丸ちゃん達、検査結果もちゃんと出てsnowyさんの心配していた不安も消えて一安心ですね。大切な家族(こども)が体調が良くないと…不安が募りますものね。わんちゃんの10歳は人ならもう高齢者?ここが痛い、あそこが調子悪いとか話せないわんちゃんの代わりに飼い主は毎日小さな変化を見逃さないようにしないといけないですね。ただ可愛がるだけでなく、本当の愛情はちゃんと愛犬の心の声も理解してあげる…私も毎日色んなサインを見逃さないように努めたいです。7月は小雪丸ちゃん達もsnowyさんも健康に過ごせますように…!
from: myu | 2012/07/02 12:26 AM
>myuさん
ご丁寧にありがとうございます。
いったん元気は戻ったのですが昨日〜今朝は、また食欲のみ減退してます。
何らかのサカリ症状かなと、再び疑ってみたり…
ま、検査結果から見れば、差し迫った深刻な原因もなさそうなので、注意しながら様子を見ることにしています。
一喜一憂していたらキリがありませんね(笑)
それでも小ユキと「遊ぼう」のポーズをとったりは出来るんですよ。
あ〜わからない…(T_T)

from: snowy | 2012/07/02 10:35 AM
小雪丸サン達は、幸せです。人も犬も早期発見、早期治療ですね。 散歩中、明らかに腫瘍だろと思える物体を抱えてる犬を見かける事がありました。保険きかんから〜と飼い主。放ったらかしやから大きくなるまでわからんかったんやろって怒鳴りたかった。 実は、うちの♂、2年ほど前、脊髄梗塞で下半身麻痺になりました。すぐにかかりつけ医に駆け込み、ステロイドを点滴してもらい翌日、医療センターでMRI。発症後、すぐにステロイドを投与したお陰で1ヶ月ほど、カートを改造した車椅子生活を経て左後脚足を引きずりながらも走れる様になりました。あの時、かかりつけ医が休診日だったら... と考えると.....犬達と過ごす時間、大切にしたいと思います。
from: inugakari | 2012/07/03 12:32 AM
>inugakariさん
ありがとう。早期発見、早期治療、そのとおりだと思います。
日常の観察が本当に大切ですね。
そう、休日だったら…というのもありますが、先日行ったアニホスは日曜日でもやっています。
少し遠くても行けますから、ホームドクター以外にも候補を見つけておくといいですね。
カートを改造した車椅子生活を経て回復、素晴らしいです。あきらめちゃいけませんね。大切な家族だもの。
from: snowy | 2012/07/03 5:30 AM
▼重要なこと

小ユキの胆汁の粘性は、私の予想通り、偽妊娠の影響によるものだったようだ。私は薬の過剰投与を好まないので、獣医師からもらった薬を殆ど与えなかった。
それでも3ヶ月後の血液検査での数値は自然に正常値に戻っていた。つまり私の仮説も、まんざら間違ってはいなかったことになる。小ユキの自然治癒力にかけた結果的良し。
ちょうど、ユキ丸の10月の闘病を書くにあたり、6月の小ユキのことも思い出したので、ここに記す。願わくばユキ丸への治療法も、私の直感が正しいことを祈らずにはいられない。飼い主はゼロ番目の獣医なのだ。その判断が愛犬たちの運命を左右する。
from: snowy | 2012/10/23 9:45 AM
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