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小雪丸の紫陽花便り



(2013.06.21 夕刻散歩の紫陽花がきれい)


6月最終日、今日で2013年の半分が終わることになる。事実上の折り返し日は183日目となる7月3日の正午と考えるべきだが、細かいことを言わなければ今日が前半の最終日…早いものだ。更新が滞り、1箇月半以上も空白を作ってしまった。この間にあったことを羅列するにしても1回では足りない。出来るだけ要領良くまとめてみたい。挿入写真は最新6月21日以降の記録から適当なものを引っ張り出した。だから本文内容とは直接の関係はない。タイトルも何となく6月の紫陽花にちなんでつけた(笑)




(2013.06.21 早朝散歩の城北公園)


まず最大の懸案事項でもある雪丸の定期検査だが、この間に2回のそれを行い、共にクリアしていることを報告しておきたい。この結果に関しては誠に喜ばしい。次回の検査は7月7日の七夕に予定されている。昨年10月初めに肥満細胞腫の摘出手術をしてから、この6月末で9箇月を無事に過ごした。病理検査で最悪のグレード3と宣告されたときは本当にショックだったが、彼自身の強運にも支えられた結果だと思っている。むろん抗癌剤投与をしないと決めた私自身の判断もまた。




(2013.06.22 早朝散歩の城北公園)


一方の小雪は、偽妊娠の離脱以降は、概ね順調である。問題行動と言えば、とにかく2階を好むようになって、制止しない限り、食事や散歩のとき以外は殆ど2階で過ごしている。なぜこのような行動をとるようになったかに ついては、今もって謎のままだ。(雪丸の手術経過が多少影響しているかもしれない)年齢とともに少しずつ性格も変化してゆくものと考えるべきなのかもしれない。小雪にとっては下腹部の「舐め壊し」による湿疹が春以降最大の課題だったが、それもほぼ改善されたことになる。




(2013.06.23 早朝散歩の近隣公園)


唯一気になることと言えば、激しく遊んだあと(特に雪丸と走り回ったあと)などに、微かに右後足が痙攣することぐらいだ。この痙攣は注意して観察しなければわからないほど軽微なものだが、走った直後や浴室でのシャンプー時にも同様の痙攣が見られる。これを考慮するなら「緊張やストレスが引金になって生じている」と見ることもできる。ただ幸いなことに、散歩時の歩行においては全く異常は見られない。私は常に歩行状態も観察しながら歩いているのでそれがわかる。ともかく小雪は早春の偽妊娠明け以降、ほぼ健康状態を保っている。6月初旬の血液検査結果も、ALP値こそ多少高めだったが、その数値は一年前のそれと比較すれば改善されている。(この値が高いと胆汁に粘性が出ていることを示し投薬が必要である)




(2013.06.24 夜明け直後の室内)


一方の雪丸は、定期検査の結果こそ正常だが、それ以外にも様々なトラブルを抱えている。まず非常に下痢が多い。しかも10日おきに繰り返している感が強い。腫瘍摘出との因果関係も時おり疑いたくなることさえある。まず彼の下痢が繰り返されるので、安定した状態を待ちながら(本来4月に行うはずの)狂犬病予防接種が5月にずれ込んでしまった。(止む無く小雪は健康でもそれに付き合う)それが5月となった以上は、続く混合ワクチン接種もまた6月にずれ込む結果となる。こうして先々週の土曜日にようやく小雪丸のワクチン接種が揃って完了した。




(2013.06.26 早朝散歩で近所を歩く)




(2013.06.26 早朝散歩の路上で休憩)


そして新たな問題が、このワクチン接種についても潜んでいる。若い時には気付かなかったが、我が家では明らかにワクチン接種と、その直後の下痢との因果関係がある。(少なくとも私はそう感じている)…狂犬病予防接種の直後は、2日後にまず雪丸がひどい下痢、そのさらに2日後に小雪が軽い下痢となった。(小雪の下痢は最近では珍しい)そして今度は先日の混合5種ワクチン…このときもまた36〜48時間ほどの経過で、判で押したように雪丸が下痢になった。前回の轍を踏まぬように極端に食餌量を押さえ、常備薬で乗り切ったが、それと前後して小雪にも軽い下痢の症状がやはり見られた。この2回のワクチン接種をもって結論づけるのは早計かもしれないが、私は間違いなく因果関係があると思っている。




(2013.06.26 夕方の散歩で休憩中)


できれば事前に抗体検査を済ませ、必要のないワクチンはパスさせたいのだが、近隣の医師に問う限り、5種の下は2種(ジステンバーとパルボ)になるというので、都合よく残る3種の抗体のみが検出されない限り、この分離方法も無意味な試みとなってしまうだろう。少なくとも近隣の施設では「単体の専用ワクチンはない」のだ。どこか大学病院のようなところに聞いてみるしかない。来年度にはそのことも予め考えてみたいと思った。




(2013.06.28 早朝散歩の城北公園)


こうして、治ったと思うとまたすぐに下痢を繰り返す雪丸だが、加えて今度は半月ほど前から盛んに前足の裏(肉球)を舐めるようになった。それも最初は原因がわからなかったが(一見何の異常も見当たらないので)執拗に観察して、ようやく外側の小肉球の隙間に2ミリほど薄皮の剥がれたような傷があることがわかった。しかもそれは左右前足の、ちょうど対象となる位置に存在する。この傷が何でついたものか未だに謎だが、私の唯一の推理では、階段を勢いよく駆け降りたときに、前足だけに負荷がかかって出来たものではないかと…




(2013.06.28 早朝散歩の城北公園)


いずれにせよ、気が付くと執拗に舐め続けているので、先日より散歩帰宅時の足を丁寧に洗い、軟膏もつけるようにした。ところがそれを著しく嫌がる。ここでも私は疎まれて悪役になるので悲しい。幸い散歩中にはその痛みを忘れたかのように元気に歩くが、先日は縁石に乗り上げて悲鳴を上げたりもしたので、日々心配が絶えない。




(2013.06.29 早朝の光が丘公園を歩く)




(2013.06.29 早朝の光が丘公園で休憩)


さて、病のことばかりを書いてきたが、それ以外のことについても触れておこう。その筆頭となるのは6月の初め…6月8日の「小雪丸2頭飼育開始11周年」のことだ。小雪が我が家に来たのは11年前、2002年6月1日の土曜日だった。そしてちょうど1週間遅れて、今度は雪丸が6月8日の土曜日にやって来た。この6月8日に小雪丸は初めて出会って、それ以降、片時も離れることなく我が家にいる。今年の6月8日はこの2頭飼育の11周年記念日だった。




(2013.06.29 早朝の光が丘公園で給水中)


奇しくも2002年以降、今年2013年は、はじめて同じカレンダーが使える年となることをご存じだろうか。閏年のずれも含めて11年目にして、はじめて曜日が同じ月日を繰り返す年となるのだが、このことに気付いている人は少ないだろう。私も小雪丸がいなければ気付かなかったはずだ。




(2013.06.29 光が丘公園の散歩を終えて)


小雪が月齢4箇月で我が家に来たとき、それは8キロにも満たなかった。ピンクのリボンをつけてもらい、綺麗にシャンプーを済ませた小雪を乗せて、私は都心の道を車で走った。交差点で止まると、横断歩道を渡る外人が小雪に気付き、笑いながら遠ざかって行った。それを何故かとても誇らしく思ったことを覚えている。だが小雪のひとり天下は、それから僅か1週間にすぎなかった。




(2013.06.29 散歩後にベランダで寛ぐ)


その翌週の土曜日、私は夜明けと同時に(深夜便で到着するはずの)雪丸を迎えに、和光市の集配センターに向けて車を走らせていた。ところが待てど暮らせど雪丸は来ない。事務所に確認させて、ようやく雪丸はひとつ手前の西台のセンターで降ろされていたことがわかった。待てば次の便で来ると言われたが、私は自ら迎えに行くことにして車を走らせた。そして、ようやく会えた雪丸は、人通りの多い事務所の入り口の傍らで、脱衣かごを2つはぎ合わせた粗末なケースに蹲っていた。




(2013.06.30 近隣の早朝散歩で休憩中)


急いでそれを開けて外に出すと、何の疑いもなく嬉しそうに私の後をついて歩いた。車で待たせていた小雪との初めての出会いは(いきなり攻撃され)彼にとってひとつの洗礼だったはずだが、そのとき6キロにも満たない小さな子犬は、天性のおおらかさで、少しもめげなかった。こうして6月8日は2頭飼育開始の記念日となった。梅雨の合間の束の間の良く晴れた日だった。11年の経過がいま時を超えて、夢のように懐かしい。




(2013.06.30 散歩後に内庭で遊ぶ)


ともかく今年は、慌ただしくトラブルも絶えない5月〜6月だった。小雪丸以外のことについて、ひとつだけ触れるとすれば、先日の23日には、私の大学時代の同期生が亡くなったと突然の訃報が届き、26日の雨の夜がその通夜となった。ラグビー部の同期、一番陽気だった者が先に行く。残された弔問客を慰める者がいない。こうして命のことを日々考える。小雪丸は、自分は…いったい何処に向かっているのだろうかと。

 



小雪丸稿 | 13:35 | comments(1) | trackbacks(0)
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from: - | 2018/11/06 1:54 PM
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